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大林宜彦監督、映画『花匡、HANAGATAMI』
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    今月80歳を迎えた大林宜彦監督が病を押して取り上げた話題の映画「花匡・HANAGATAMI」を観てきました。この作品は壇一雄の短編小説が原作で、1941年佐賀県唐津市の大学予科に通う主人公の俊彦が戦争の足音がますます強まり迫ってくる中、個性豊かな同級生や同年代の女性たちとその微妙な時代を濃密に生きていきます。

    大林監督はこの映画の撮影に入る前日、がんの告知を受けたそうです。「がんになって良かった。常に生と死について考えるようになったから。戦争中の僕は大日本帝国の一員として立派に戦死するのだと覚悟していました。がんは、僕にとって戦争の追体験。戦争の空気を若い人に伝えたいと思っています」と何かの紙面で語っていました。

    壇一雄の原作に大林監督の強い心が加わわって物語が展開されます。これが40年前の脚本だということ、そして今こういう映画を大林監督の最後になるかもしれない作品として世に問うたこと、それほど急を要している、日本は、世界は危機的状況にあるというメッセージが込められています。重い重い重すぎるほどの長編でした。少し風邪気味でマスクをつけたまま観ていましたが、身体中に大きな重しを乗せられ酸素も足りないような気分で座っていました。ただ、主人公役の窪塚俊介さんの年齢では壇一雄の世界を理解し表現するのはかなり難しかったのではないでしょうか。一方、場末のバーのスタンドで飲んでいたピーターは年齢からいってもはまり役でセリフも雰囲気も歌も最高でした。壇一雄の作品を読んだことのある私たち世代だと、戦争の空気を感じる今だからという大林監督の云わんとするところは十分理解できますが、この作品から監督の想いを今の若い人たちがくみ取ってくれるのだろうかとちょっと心配。最終場面に何度も出てくる出征兵士の行軍と軍歌、かなり辛かったです。映画を観終わってこんなに疲れ果てたのも珍しい事でした。上映後の日本の各種映画祭で大賞を受賞したりランキングの上位に食い込んでいるのはさすがですね。

    映画『花匡・HANAGATAMI]』、シネマ5bisで公開中

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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