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日本人の心のふるさと、映画『盆唄』
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    東日本大震災の原発事故で帰還できなくなった福島県双葉町の住民は全員が他の地区で暮らしています。そんな中、双葉町に古くから伝わる伝統の「盆唄」を何とか復活させたいと願っていた「せんだん太鼓」保存会会長の横山久勝さんを中心に3年間に渡って中江裕司監督が取材したドキメンタリー映画です。

    何とこの福島の盆唄が今もハワイ各地でお盆に唄い続けられていました。明治時代に労働者としてハワイに移住しその地に定着した福島出身の日系人の一世たちが帰りたくとも帰れない故郷への望郷の念を込めて唄い踊りはじめ、二世・三世へと伝わり現在に至っているそうです。そこでは「ボンダンス」「フクシマオンド」としてお盆に踊られていますが踊りの輪に若い人や子どもたちも大勢加わり、今風にアレンジされた躍動感あふれた盆踊りダンスがはじけていました。

    そのハワイの場面でもう一つ、日系2世の老婦人が歌ったのが「別れの磯千鳥」です。日系の皆さんは自分たちの歌だと説明されていましたが(私などは近江俊郎や井上ひろしが歌った日本の歌と思い込んでいました)後で調べてみると作ったのはハワイ生まれの日系三世の若くして亡くなった男性で、第2次世界大戦のアメリカ軍ハワイ日系部隊で盛んに歌われていたとのこと、戦後ハワイを訪れた近江俊郎がこの曲を現地で知り日本に帰って歌ったところ大ヒットしたという経緯が分かりました。しかも「逢うは別れのはじめとは知らぬ私じゃないけれど・・・」という歌詞も単に男女の別れを歌っているのではなくここにも祖国・日本への思いが込められているそうです。100年以上にわたる長い間の日本人の庶民生活が福島・ハワイ・富山を舞台に盆唄を通して取り上げられています。そういえば私の子どもの頃も住んでいた小倉の到津という地区に古くから到津八幡宮という神社が表参道の長い石段を登ったうっそうとした鎮守の森の中に建てられていて、石段下のグラウンドで毎年盛大に盆踊り大会が催されていました。この映画ではどの場面でも共通テーマとして日本人の心のふるさとの音ともいえる笛と太鼓の音が聞こえていましたが、全国各地域で行われていたこうした熱気あふれた盆踊りも、観光資源として大規模に行われているもの以外は都市化に伴い廃れていっているのでしょうね。民謡で鍛えたすばらしいのどで唄われる代々伝わってきた独特の節回しと笛と太鼓のリズム。映画を観るちょうど30分前に新年号が猯疣足瓩斑里辰燭个りでこの日本の原風景と出会い何だか不思議な感じでした。フィナーレは各地に散っている双葉町の皆さんによる盆唄の競演です。やぐらを組んだ仮設住宅の広場で唄い踊る人々の中にハワイと同じように若い世代の姿が数多く見られ涙がこぼれそうになりました。いにしえの狷本人の原点瓩鮑導稜Г任るお薦めの映画です。スピーカーが新しくなったシネマ5bisで公開中。

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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