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宝塚市の公文書に「障碍」表記
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    兵庫県宝塚市で全国の自治体で初めて、新年度がスタートした今月1日から公文書などの表記を「障碍」に改める取り組みが始まりました。「障害」「障がい」「障碍」など「しょうがい」の表記をめぐって長い間、論争が続いてきました。特にここ数年「障害」の「害」についておかしいという意見が強まっていた中で、宝塚市という一地方自治体が正式に「障碍」という表記を公文書で採用すると表明したのが今年2月、そして今月1日からいよいよ運用が開始されました。

    法律や公文書で使う漢字は常用漢字表が基準となっていますので宝塚市もこれまで条例の条文では常用漢字表にある「害」使ってきましたが「この文字は障がいのある人に問題があるかのような否定的なイメージがある」として2010年から市のホームページや広報資料では「障がい」と平仮名書きにして使い分けてきました。そして今年2月の施政方針演説で市長が正式に「障碍」の表記を使うと表明し今月から開始されたのです。まず市のホームページの表記から書き換え始め、今後「障碍」のスタンプを作って既存のパンフレットなどの表記を見直し、市の条例の条文や担当課の名前も来年4月をめどに文字を改める方針だといいます。

    長い間、議論されてきたこの問題、来年の東京オリンピックを前に昨年5月に衆参両院の委員会が常用漢字表に「碍」の追加を検討するよう決議したのを受け、昨年11月、文化庁が「常用漢字表について、地方公共団体や民間組織が表にない『碍』を表記することを妨げるものではない。それぞれの考え方に基づいた表記を用いることが可能である」とする見解を示しています。

    そもそもなぜ問題なのか、それは「障害」の「害」という文字です。「害」の意味は「そこなう、悪くする、わざわい」で災害・害悪といった悪いイメージがあります。一方「碍」には「さまたげ」「バリアー」などの意味があり、このバリアーは道路や設備、制度、慣習など社会的障壁との相互作用で作り出されているので、この社会的障壁を取り除くことが大切だと宝塚市長は述べています。「碍」の文字には「岩が旅路を妨げる」の意味も込められており、「障碍」と表記すればハンディキャップのある人は行く手を阻まれているとする実態のニュアンスに近くなります。ところが肝心の「碍」が常用漢字表に載っていません。

    「障碍」はもともと仏教語で「しょうげ」と読まれていて明治期に「しょうがい」とも読まれるようになり二通りの読みが併存していました。しかし大正時代に「しょうがい」の表記は「障害」が一般的となり戦後、常用漢字表を作るに当たって「障害」だけが採用され今に至っています。その結果、「害」は問題だという声が強い中で長い間論争が続いてきたのです。「碍」が常用漢字表にないので「害」を「がい」と平仮名表記することも多くなり、全国の自治体でも「障がい福祉課」という部署名にしているところもたくさんでき、私たちのボランティア団体も「障がい」で統一しています。

    ただ今もなお、漢字と平仮名の混じった表記「交ぜ書き」は避けるべきだという声は多く聞かれるそうです。「子ども」「たん白質」「すそ野」などよく目にします。問題ないと思いませんか?本は読まない、新聞も読まないという活字離れが進む世の中で難しい漢字は平仮名でというのはごく当然の成り行きです。「がい」がダメなら常用漢字表に「碍」を加えて欲しいと思います。CMでよく見かける「日本ガイシ」も本来の正式会社名は「日本碍子」と書きます。宝塚市も慣れない漢字なので定着するまではルビを振るそうです。今回の宝塚市の動きが「害」撤廃のきっかけになって欲しいと思っています。

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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