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今年も高校生が熱弁をふるう
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    今年69回目を迎えた大分県高校中央弁論大会が今月17日、杵築高校体育館で行われ審査員として参加してきました。県内各ブロックでの予選を経てこの県大会に出場した高校生弁士は男子生徒2人と女子生徒10人の合計12人とこれまでの長い歴史の中で最も少ない数でした。ここ何年間ずっと大会出場者の減少が止まりません。犖斥姚瓩鯢要としない生活が可能な時代が続き、しかも大勢の前で発表する機会も減っていますし、そもそも「弁論部」という部活動そのものさえ消えている時代に「弁論」という言葉を冠した大会はどうなのか、来年の70年という記念大会を前にネーミングを含めた何らかの手を打つ必要があるのでは、など私たち4人の審査員は本来の審査とは別の事を心配していました。

    さてその審査ですが毎年その時代を反映したテーマで7分間の弁論が繰り広げられます。今年もトップバッターの基準弁論を務めた杵築高校2年の加納歩実さんは「差別」や「いじめ」の話しの中で「SDGs」(持続可能な開発目標)について考えてみませんかと観衆に問いかけましたが、最期の弁士3位入賞の竹田高校1年の菅祐斗君も「持続可能な社会を目指して」と題して海のゴミを含む環境破壊を憂いましたし、中津北高校2年の伊藤美羽さんも海のマイクロプラスチックを題材にした「ごみの鈍行列車」というタイトルの弁論で「あなたは本当にゴミを捨てていますか」と問いかけるなど実に3人もの弁士が環境問題を取り上げていました。その他,東九州龍谷高校1年の高橋麻衣さんが「オレはカレが好きだ」というタイトルの弁論で「LGBT」を取り上げっていたのも時代を反映していた論題です。中学生の時の不登校から立ち直った経験を発表した生徒や介護福祉への道にあって「一緒にしあわせ作りの専門家をめざしませんか」と呼びかけた生徒、そして2位に入賞した日本文理大学付属高校3年の神野和奏さんが「すずめ」というタイトルで自分自身の難聴というハンディを何とかポジティブにとらえて生きていきたいという思いのたけを述べた生徒など今年もさまざまなアプローチで大会に臨んでいました。そして優勝したのは別府溝部学園高校の看護科で学んでいる3年の内堀愛さんです。「私の『ちゃんと』の不確かさ」というタイトルでストレッチャーを使っての実習で受けた患者さんからの言葉「こわい!」から身に染みた患者に対する細かな配慮の必要性や自分の価値観を過信したのではないかという反省などを「ちゃんと」という言葉の感覚を使って述べていました。

    私個人としては6位入賞の昭和学園高校3年の大山芽々さんの「はっきりとしないもの」が強く印象に残りました。人の尊厳にかかわる脳死の話しから入り、最近の国の指導者の1+1=2という考えに対し違和感を持ったことや最後に高校生である自分たちはもっと考える事をしなくてはいけないと同世代の人たちに対し呼びかけていたからです。

    全体的に例年に比べてパワーが落ちていたのと内容もどこか他人事に聞こえたのが気になりました。スマホやゲーム、IT時代となり普段から自分の言葉でしゃべるという習慣が薄れているせいかもしれません。日常生活を単語で過ごせる生活を送っている世代の皆さんです。考え抜かれた話し言葉をといわれても急に対応するのは難しいのでしょう。

    毎回思うのです、この場を経験した生徒たちは当人はそれほど気がついていないでしょうが大変な財産を手に入れています。何かを発表するための素材をさがし主題を決め、筋の通った内容に分かりやすく構成する。しかも発想は独創性が求められます。そうした論旨を7分以内にまとめ聞いている大勢の皆さんに明瞭な発声で訴えかける。こんな場はそうそうあるものではありません。特に今の時代は。九州代表あるいは全国一位の作品のDVDをぜひ国語の授業で生かしてほしいと熱望しています。

     

     

     

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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