Search
Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
映画 『さよならテレビ』
0

    「人生フルーツ」や「ヤクザと憲法」など映画版で数々の傑作を作って来た名古屋の東海テレビが、開局60周年記念番組として「さよならテレビ」という番組を制作しました。自分の放送局の報道部にカメラを入れテレビの今を活写しようという驚くべき企画です。この番組は大反響を呼び、その映画化された作品が現在全国で公開されています。

    取材開始に当たり、当事者である報道部内から猛烈な反発が沸き上がります。「取材相手(自社の報道部員)からOKが取れていない取材で何でカメラを回すのか」というごく当たり前の意見です。そうした反対意見を抱えたまま、報道部内の日常が目の前に否応なしに現れます。私のような民放OBにとってはごく普通の光景ですが、何と言ってもテレビを取り巻く環境が違い過ぎていて現役の皆さんへのヒントひとつ浮かびませんでした。何せ多くの人はTVを見ない、ラジオは聞かない、新聞は読まない、というのが現実です。ネットを中心とした他のメディアが発達しそちらに広告費が流れ既存のTVや新聞は収入の大幅減に苦しんでいます。人件費をはじめあらゆるものをカットしても売る商品である番組や紙面は作らなければなりません。しかもメディアのもつ・情報を正確により早く・弱者の立場に立って・権力のチェックを、という3つの大きな役割を担いながら、小さくなるばかりのパイの中で視聴率競争にあえぐ現場の葛藤。青臭い事をいっていては飯は食えない、と全編広告と見間違うような番組やタレントによるゲームやクイズ番組、あるいはグルメ番組や旅番組などが放送業界の主流を占めるようになりました。この映画の場面は東海テレビ一社だけの話しではありません。放送局や新聞社といった既成の全てのメディアが置かれている悲痛な現状です。番組最後のインタビューに応じていた従来でいう正統派の考えを持つ社員(中堅のベテラン社員)がどうみても一人住まいのようだったのが気になりました。

    ネット社会の進行とともに私たちのまわりにはフェイクニュースや噂話があふれかえっています。今回の新型肺炎でも「入院患者が逃げ出した」「たばこでウィルスを防げることができる」「病原体を生物テロのようにまき散らしている」などの噂、私自身もつい先日行きつけの散髪屋さんで「博多港に中国から大型客船が入港し何十台ものバスで各地に散って行った」という噂を耳にしたばかりです。(もちろんこれもウソの噂です)そんな日常の中で何を信じればいいのか、そこにこそ、これまで蓄積されてきた取材・編集・制作システム、特にメディアとしての基本的な考えが有効でそこに存在価値があるのではないのか。狄頼でき瓠↓狄じていい瓮縫紂璽垢簇崛箸鮑遒襦△海譴海輯成メディアの原点ではないかとあたり前のことを考えながら今の放送現場の動きを見ていました。この映画も1週間限定上映ですのであわてて観にいきましたが、シネマ5であさって金曜日・7日までの上映です。

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:10 | comments(0) | - | - | - |