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狄譴い回れば、経済も回る
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    季節は10月中旬、朝晩はすっかり冷え込み始めました。こうなるとお酒のおいしいシーズンを迎えます。といっても今年は年初からのコロナ禍で殆どのお宅で家籠り、家飲み状態でしょうから酒を飲む場の雰囲気は変わらない、でも気分はやっぱり違います。という時期に酒飲みを自称している方にとっておきの本を見つけました。ここで得たネタを酒の肴に仲間と楽しく飲める日が早くやってきて欲しいものです。

    子どもの頃、親父が飲んでいたのが匂いのきつい焼酎。大学時代のバイトでデパ地下の酒売り場で売ったのが灘の日本酒。社会人になって大分に住むようになって飲んだのが「ロクヨン」の芋焼酎、次にクセのないライトな大分の麦焼酎の「いいちこ」や「二階堂」。そして今は純米酒の日本酒で旅先ではその土地の純米酒を飲んでいます。もちろんビールもウィスキーも飲みますが基本は純米酒です。現役の頃は老舗の酒問屋の若旦那が仕切る狒換颪涼麓鬚魄む会瓩貌っていました。50人近いメンバーのうち、随分昔なのにすでに参加者の半分は女性という日本酒の会でした。

     

    日本のお酒の生産から消費までを経済学・経営学の視点から語った啓蒙書ともいえる本がこの「お酒の経済学」です。日本のアルコールに関しその歴史を江戸時代からたどっていますのでお酒を愛する人間にとってこれほどの教科書はありません。特に著者が着目しているのが、イノベーションとグローバル化です。犁蚕儚弯鍬瓩般されるイノベーションでは、例えば劇的にシェアを伸ばしたアサヒの「スーパードライ」という新製品の開発がありますし、ハイボール・ブームによるウィスキーの伸長にみられるような飲み方の提案もその一つかもしれません。市場全体からいうと日本の酒類の輸出額が過去10年で4倍近くまで急増していることからみても急速なグローバル化も重要なポイントだといいます。

    製品を差別化して付加価値を高めるイノベーションを進め、海外への販売を促進すれば活路を見出せると筆者は日本の酒市場へ大きなエールを送っています。

     

    「グローバル化の現状と課題」の章の中の次の文章が特に印象に残りました。

    ビールやウィスキーはもともと海外で生み出された酒類なので日本産であっても外国のみなさんにはカテゴリー自体には違和感はもたれない。ところが日本酒は日本固有の醸造酒であるためカテゴリーそのものを理解してもらう必要がある。最終的には日本酒という独自のカテゴリーの正しい認識を求める根本的な戦略が必要だ。そのカギを握るのは各国料理や食材とのペアリングである、と述べ、その後にこう続きます。現状では日本酒は白ワインの一部として認知され世界に広がっているが「ワインの含む二酸化イオンや亜硫酸は魚介類の参加を促し生臭くさせるため、特に生の魚介類はワインとの相性は実はよくない」と指摘している点です。日本では魚離れが問題となっていますが世界では魚の消費量が増え続けていて1人当たりの食用水産物の消費量は過去半世紀で2倍以上に増加していてそのペースは未だに衰えをみせるどころか急増しているとのこと。ワインとの相性がよくない魚介類の消費が伸びている、これは日本酒にとってこの上もない大きなチャンスだとの言葉、納得です。

    他県からのお客様にソフトな麦焼酎をすすめて喜ばれ、全国の田舎の居酒屋さんの棚にまで「いいちこ」のボトルが並び、といったあの時代は第2次焼酎ブームだったのをこの本で知りました。「チューハイ」の「チュー」は「焼酎」の「酎」からきていますよね、今盛んに「いいちこ下町のハイボール」のCMが流れています。

     

    posted by: ちあやほーぶん | - | 07:09 | comments(0) | - | - | - |